しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

 ある日、「最新技術を使いたいが、ベストプラクティス(定番の手法)がなくて困る」的なことを耳にした。当時は何も思わなかったのだが、最新技術とベストプラクティスは両立しえないことに気づいた。

 最新技術とはなにか? ベストプラクティスとはなにか? という定義論的なつまらない議論をすれば、いかようにでも言えるのだけども、素直に解釈するならば最新技術の領域にベストプラクティスは存在しない*1。皆様で試行錯誤をして、局所最適解を見つける課程にあるからこそ、最新技術なのではないだろうか。

 たしかに、試行錯誤を行う一員に自分が加わり、最適な設計を模索するのはリスクが高い。それゆえ、頭をあまり使わずに「いい感じの設計」を享受することができるのは、ある程度枯れた技術のみということになる*2。これは最新の領域への関わりが本質的に投資行動であることを導く。投資には必ずリスクがあり、技術(手段)の選択もリスクを伴う投資である。判断には誰かが責任を取らなければならず、あてが外れたら負債が最大化する前に処理をしなければならない。

 私の少ない経験から得られている教訓は、システムの根本原理を抱えるロジックはPure * Objectにすることである*3*4。本質的な部品に依存が少なければ、フレームワーク・ライブラリが変わっても言語が変わらない限りは負債処理がやりやすい。Pureなオブジェクトにこだわるのがベストプラクティスなのではないか? という疑問も出てくるが、この手法は<ベストプラクティス>ほど頭を使わないで済むものではないので、世に求められているそれではないだろう。

*1:ベストプラクティスがあるほど枯れてるが、次の世代の技術がないケース。ありえるが、それはその領域が死んでるのではないだろうか。

*2:以前どっかの日記で書いたが、枯れたフレームワークとは設計思想を固定化してチームの開発速度を得るトレードオフを持つので、状況によっては大きな利点がある。

*3:アプリケーション実装者の視点にあえて偏らせているのですが、SRE的な領域だとどうするんでしょうね。

*4:さらっと書いたが、言うほど簡単なことではない。複雑な現実の仕様を噛み砕いて蒸留する苦しみがある。

 先日の地震は玄関を開けた瞬間に立ち会うことになった。日曜日の夜に遊びすぎて睡眠に失敗した日で、限界まで二度寝をした朝だった。さいきんは朝ごはんに納豆を必ず食べるようにしていたのだけど、あまりに時間が逼迫していたので急いで家を出ているところだった。

 地震を認知した瞬間に、規模の大きいものだとわかったので、すぐに部屋に戻ってペットのケージを抑える行動をとっていた。一応ケージを棚に固定はしていたのだけど、万が一逃げられでもしたら、めちゃくちゃ面倒なことになる。固定の度合いを考えると、メタルラックに無造作に置いた食洗機が危ないのだけど、とっさに選んだ行動はペットの脱走阻止であった。*1

 地震後は、「地震の報道が気になって業務にならない」「ねむい」という理由で午前休ということにした。ベッドに入って寝直そうにもタイムラインの情報が気になって寝付けなかったが。

 

 結局いまのところは大きな余震あるいは本震が起きていない。同僚の中にはすでに安心しきっている人もいるのだが、大丈夫なのかなと思っている。*2防災対策はちゃんとしていたのだが、転倒しやすい家具があったり、棚の上に重い物を転がしていたので、全般的に改善しているところだ。非常食セットも袋に入れて寝室に置いてあるのだが、カップ麺などは間食として平時につまみ食いされることがわかった。常に補充し続けるか特殊な非常食のほうがよさそうである。

*1:ケージの戸締まりし忘れで夜中に脱走されたことは何回かある

*2:さいきん私は「(自分も)急に死ぬことがあるのかもしれない」くらいに死を意識して生活している、ような気がする

つけものとビール

 むむさんの「白熱ビール教室」に、「ビールを飲むとナトリウムが不足するのでわれわれは塩辛いものを食べる」旨のことが書かれていた。ここで本日思いついたのが「つけものとビール」の食べ合わせである。ちょっと変な感じがするが、別に例のないことではない。和風ぽい居酒屋ではキムチをおつまみにできることは珍しくないし、実際につけものを供する店も存在するだろう。

 つけものの利点とは、ヘルシー❓であること、塩分が豊富であること、旨味があること、腹が膨れにくいことだろうか。さらに、さまざまなつけものが存在すること、食感が楽しいことも挙げられる。摂取カロリーにキャップがかかりはじめた30代付近の人々にとってはよい選択肢ではないだろうか。私はもう飲み会でポテトをゆっくりと食べるよりは、つけものをポリポリかじるほうがよいように思えてきた。

白熱ビール教室 (星海社新書)

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胃カメラ体験

待合室

  • 胃の粘液をとる薬の入ったお茶を飲む

準備

  • 施術室へ移動
  • ベッドに仰向けで横になる
  • 採血
    • そのまま点滴に切り替え
    • 水分補給と言っていたので、おそらく生理食塩水
  • 鼻から鼻の通りをよくする薬を注入
    • めちゃくちゃ鼻が通るようになる
  • 鼻から麻酔のゼリーをいれる、2回
    • 1回目はひりひりしたが、2回目はすーっと通った
    • 喉が動かなくなりつばが飲み込めない
    • 無理に呑み込むとむせるので、唾液は口から垂れ流すよう言われる
      • 歯医者の麻酔でアレルギーになる人はだめな麻酔らしい

胃カメラ挿入

  • 左脇を下にする姿勢に切り替え
  • 喉が制御できないけど呼吸はできてるから大丈夫ですよ〜と言われる
  • 点滴に安定剤を追加
    • 意識がフニャッとしてくる
    • ここまでで20分くらい
  • 医者が来る
    • おもむろに鼻からいれはじめる
      • 2箇所通りにくい場所があるらしい
      • 少し通す時に痛さはあった
    • 緊張してたので、内視鏡のカメラを写したテレビを見るように言われる
      • 胃カメラ映像おもしろくて注視できた
        • VRにならないかな
      • 看護師の手が常に二の腕、肩に置かれていた
        • 安心させるためだろう

観察

  • 胃は伸び縮みしまくるピンクの袋
  • ときどき液体によって映像が乱れることがあったが、何なのか不明
  • まず大まかにチェックしてから、十二指腸に入る
    • ひだひだしてて腸ってかんじ
    • 十二指腸は短くて、小腸付近まで行ったらすぐでてくる
  • 次に胃の中に空気を入れ、膨らませてから観察
    • 目視では目立った異変なさそうとのこと
    • げっぷの出やすい構造かもとは言われた
  • 内視鏡に棒を突っ込んで、胃の粘膜を採取 × 2
    • 洗濯ばさみのついた触手が伸びてガッと粘膜を挟み込み、ブチっと引っ張って採取してた
      • 確実に組織を持ってかえる気概が感じられた
    • 千切るときはぜんぜん痛くない
      • あとで食後に痛んだ
    • 血が出ていたようにみえる
  • するすると内視鏡を抜いていっておわり
  • 胃カメラ挿入してから抜くまで10分くらい
  • 点滴外して立ち上がり休憩へ

休憩

  • 鼻と喉の感覚がなくて、唾液を口から出す作業
  • 安定剤の影響で少しフラフラする
  • しばらく鼻が言うこと聞かない
  • 喉は回復早かった

診察

  • すっきりつるりと綺麗な胃で不調の原因はわからず
  • ピロリ菌検査待ち

その後

  • 一時間くらいは鼻が麻痺していた
  • 鼻の中に麻酔ゼリーが残っていてたいへん
  • 内視鏡突っ込んだ鼻から血の塊が出てくる

感想

  • 怖かったけど評判通りきつくはない
  • 喉、食道、胃、十二指腸を直接観測できて便利
    • しかも組織が採取できる
    • 問題の切り分けに重要な手段
  • 粘膜に作用する薬は効き目が早くてびっくりした
  • 胃潰瘍の可能性がなくなり???
    • 油と香辛料の食生活で胆汁の分泌が不調 or 腸内細菌叢がバグってる or 自立神経の問題

グラタン

 
グラタン食べたくなったのでつくりました。土井善晴さんのレシピに従いました。パン粉をかけたものが焦げておいしい。チーズがパン粉の下に層をなしていますが、あってもなくても変わらないようです。オーブン料理の本質はやはりメイラードなのですね。
 今日は四食ぶんの具コンポーネントとホワイトソースコンポーネントを作ったので、明日の夜はほとんど調理しなくてもおいしいものが食べられそうです。
 ひとつ失敗したのが塩加減で、マカロニに塩を入れずに茹でたのが原因だったみたい。卓上に岩塩ミルと胡椒ミルを配置して、各位でいい感じにやりました。明日はこの失敗を克服できるのがコンポーネント化のメリットでしょうか。
 しかし、つくりおきの習慣化には成功したことがなく、普段からできるようには思えません。やはり家庭料理はできたてがおいしいもので、「つくりおき」をするなら火入れ前の状態がよいかもしれません。ただし、野菜も肉も切ったところから劣化がはじまるので、一週間保たせるような「つくりおき」は不可能でしょう。
 インドカレーで玉ねぎのみじん切りだけを冷凍しておいたことがありますが、やはり味は落ちたような気がします。煮物なら冷凍野菜も活躍するところが多いのですが、カレーの具材加工を効率化するのはなかなか難点がありそうです。逆に、冷凍野菜は味噌汁には使えることがわかるので、賃金労働者の主菜は味噌汁に設定しておいて冷凍野菜をストックしておくのがよいと思います。

ブログは縦書きでもよいのか?

日本語はどういう言語か (講談社学術文庫)

日本語はどういう言語か (講談社学術文庫)

 

「日本語とはどういう言語か」という本📕を読んでいます。言語とはなにか?🤔にはじまり、次第に日本語の詳細に立ち入っていく構成をしています。いま半分くらいまで読みすすめています。

 おもしろかったのが、「なぜ横書き日本語は読みにくいのか?」という疑問に答える章でした。なぜ横書き日本語が読みにくいのかというと、視界にはいる単語の数が多いからだそうです。欧州の言語とちがって日本語はたった一文字の助詞が大活躍する言語です。英語には一文字の単語なんてほとんどないでしょう。つまり、日本語は面積あたりの単語の密度が高いのです。横書き推進派は、人間の目👀が横並びについているから横書きがよいのだと言うそうです。私も画像や動画については賛成です。しかし、単語密度の高い文章でぱっと見の情報量が多くても混乱するだけなのです🙀。

 というわけで、このブログも縦書きの記事を書いてみることにしました。ちなみに、はてなブログをレスポンシブな縦書きにする - anti scrollをそのまま利用しています。カスタマイズとしては、フォントサイズと縦幅を少しいじっています。

 おもしろいのが、この文章を縦書き目当てで書いていると文体も少し変わってくる点です。編集画面では横書きで書いているのに、明らかに頭の中で別のモードが動いています。長文になることも厭う気がありません。これはこれでおもしろく、また、縦書きのほうが日記っぽさが出てくる気もするので、しばらく気分と内容に応じて縦書きを使ってみようと思います。

 ちなみに、はてなブログのPRO会員ではないので、スマートフォンでは縦書きブログを読ませられないようです。課金するか⁉

新にんにくがめちゃくちゃ美味しいので、みなさんは今すぐ買う必要があります。

今しか食べられない‼️

🍛🍜🍝、すりおろしで生食してもよさそうです。