「日本の思想」読了

ともあれ、こうした国学儒教批判は、(i)イデオロギー一般の嫌悪あるいは侮蔑、(ii)推論的解釈を拒否して「直接」対象に参入する態度(解釈の多義性に我慢ならず自己の直感的解釈を絶対化する結果となる)、(iii)手応えの確な感覚的日常経験にだけ明晰な世界をみとめる考え方、(iv)論敵のポーズあるいは言行不一致の摘発によって相手の理論の信憑性を引下げる批判様式、(v)歴史における理性(規範あるいは法則)的なものを一括して「公式」=牽強付会として反撥する思考、等々の様式によって、その後もきわめて強靭な思想批判の「伝統」をなしている。(p24)

右にのべたような状況、すなわち一方で、「限界」の意識を知らぬ制度の物神化と、他方で規範意識にまで自己を高めぬ「自然状態」(実感)への密着は、日本の近代化が進行するにしたがって官僚的思考様式と庶民的もしくはローファー的思考様式とのほとんど架橋しえない対立としてあらわれ、それが「組織と人間」の日本的なパターンをかたちづくっている。(p58)

問題はむしろ異質的な思想が本当に「交」わらずにただ空間的に同時存在している点にある。(p70)

 1961年に刊行されたこの本は、「実感」信仰と制度・理論の物神化*1*2が日本の思想に蔓延する態度だとしています。また、各コミュニティがそれぞれ個別に思想を輸入するものの、「タコツボ化」、つまり、そのコミュニティに閉じこもって他コミュニティの教養を無視している点を指摘しています。

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

 

 

雑文

なぜこれを書いたか

 読書の片鱗をSNSに投稿していると、本の紹介や内容の要約を求められることが増えてきました。私は本を読みながら線を引いて要点が残るようにしているので、上記のように書いてみた次第です。ですが、上の引用だけをみてわかった気にならないようにしてください。もし、引用文に惹かれたのなら本を読んでください。引用された部分は私の恣意によって切り出されており、本から何を読み取るかは人によって異なるはずです。引用は本のわずかな部分に過ぎず、通読するとより多くの事柄が得られます。

引用の難しさ

 引用してみて、

  • 引用が難しいこと
  • 読書しながら引いた線はあてにならないこと

がわかりました。引用は論理構造をもった文章から部分を切り出す行為ですが、元の文章は全体として調和を保っているため、恣意的に部分を切り出すとどうしても「歪み」が出てきます。筆者の主張を崩さぬよう配慮しながら引用をするには、全体の構造をきちんと把握する必要がありそうです。傍線は本質的な主張の付近に引かれていることは多いのですが、引用しやすい形式で書かれているわけではなさそうです。というのも、文章は論理の積み重ねを受けて「まとめ」にかかるため、「まとめ」そのものは前の文章と強く結合しているためです。傍線は「まとめ」に引かれますが、その文章は引用に適さないことがあります。

引用をやってみて今後どうするか

  可能な限り、私が本を読んで「オッ」となった部分を紹介しようと思います。引用の要件のはなしもあるので可能な限り短くします*3。昨年たくさんの本を読んで、よい本もたくさんありましたが、さかのぼって紹介することはありません*4*5

 

以上です。

*1:マルクスフェティシズム・呪物崇拝

*2:理論を絶対的な存在として内面化し、すべての問題をそのシステムで明らかにしようとする態度

*3:今回の本は一文が長くてたいへん

*4:面倒なので

*5:既に揮発しているところも多いため

2018年まとめ

 

今年やりはじめたこと

姿勢改善

猫背完治をめざして姿勢の指導を受け、まともな姿勢で過ごせる時間が長くなってきました

姿勢の指導はジムで受けられるレッスンで、三十分間マンツーマンで姿勢と歩き方のダメ出しをされます。レッスンは一ヶ月ごとに受けて、日頃から課題を意識して動くようにします。
よい姿勢は腹横筋と腹斜筋、背中の筋肉を締めておくことが重要です*1。みぞおちから下腹部にかけては背骨以外に骨がなくて、筋肉で上半身を支える必要があるためです。
お腹の筋肉を締めることはもっとも大切で、私は腹横筋の感覚を掴むことにほとんどの時間を費やしました。腹横筋はお腹の一番深いところにある筋肉で、インナーマッスルと呼ばれるものです。ふつうは無意識に使われる筋肉なので、たくさん意識的に動かしてみることが重要です。

バランスボール椅子

椅子に座ると勝手によい姿勢になってほしかったので、オフィスにバランスボールを導入しました

高めのオフィスチェアを買うのも選択肢としてあったのですが、つぎの理由でバランスボールになりました。まず、オフィスチェアであっても集中すると姿勢が悪くなりやすいこと。そして、オフィスチェアを選んで買うのがめんどくさいこと。
バランスボールは姿勢を求めるなら最安の椅子です。最初は尻や背中が筋肉痛になりますが、慣れると一日中座って作業ができます。集中できないとき、血流が悪いときに、ボヨンボヨンさせると身体があたたかくなります。音楽聴きながら跳ねるのもたのしいです。
私は半年くらいバランスボールに座って仕事をしているのですが、徐々に腿の裏、ハムストリングが柔らかくなってきました。今では前屈で手のひらが地面につきます。きっと腰痛予防になることでしょう。

十分間憎悪*2

大掃除をしなくても片付いていてほしかったので、毎日十分間だけ片付け、水回りの掃除などをやることにしました

毎日10分だけ家を片付ける行い - non117's diary に詳細を書きました。
具体的な実施内容は、Amazonの箱片付け、棚の最適化、読まない本の裁断とスキャン、窓拭き、風呂のカビ取り、家計簿のメンテナンスなど。
この取り組みは、毎日忘れずにタスク(十分間憎悪)に着手するのが難しいです。今のところの解決策は「毎日やる別のタスクのあとに着手する」方法です。例えば、弊家庭では私がお風呂から上がったときに十分間憎悪タスクをはじめます。タスクをフックする対象は何でもよくて、歯磨き、着替え、食事などが考えられます。毎日やりたいタスクを「強い日常性をもった別のタスク」にフックするのは一般的に有効で、読書や英語の勉強*3を少しずつやりたい場合にも使えるのではないでしょうか。

オールブランフルーツミックス

朝ごはんを健康的で時間のかからないものにしたくて、シリアルを食べるようになりました

ほぼ完全栄養食で、カロリーが低く、それなのに腹持ちがよい特徴があります。しかも一食五十円です。今まで私は納豆ごはんかコンビニのサンドイッチを食べていたのですが、友人がひたすらオールブランを食べてるのをみて真似してみました。
一ヶ月くらい続けていますが、お通じがよくなる効果もありました。飽きる気配もないので、最適解にみえます。

放送大学

基礎教養を効率よく入手できるのではと考え、放送大学へ入学してみました。

社会学、経済学、法学、日本語リテラシーを受講してみました。放送大学の教科書はたいへんわかりやすく、講義も音で入ってくるのでゲーム*4をしながら聴講することができます。授業はインターネットでいつでも視聴できて、価格は一科目一万円テキスト込みです。単位が欲しいときは、中間試験と期末試験があって面倒ですが、教養が欲しいだけなら試験を受けなくても大丈夫です。
ちなみに、おすすめは日本語リテラシーの講義です。われわれが日本語を読み書きできているという思い込みから開放してくれます。

曲面ディスプレイ

曲面ディスプレイが流行っているので、試しに乗り換えてみました

これまでは4k 43インチディスプレイディスプレイを使っていました。大画面の4kディスプレイは、たしかに横幅が広くて便利なのですが、高さは70cmも必要ありませんでした。人間の目は横並びについているので、縦方向へ視線を動かすと首が疲れます。私はDELLのU3818DWを買いました。私が買ったものは終売した製品なので、最新の同等製品を探すとよさそうです。Type-C一本で接続できる製品があるはずです。

ネットスーパー

食料品・日用品の買い物がめんどくさかったので、西友ネットスーパーだけで済ませるようになりました

注文した食材が毎週土日に届く生活になりました。手数料はかかりますが、車がないと運べない量の物資が家に届くのはたいへん便利です。買い物の回数が週に一回となったため、家計簿管理にもやさしく、カード決済でキャッシュレスにすることもできます。
西友は野菜や肉の品質が良くて、ネットスーパーサイト sm.rakuten.co.jpのUIがすぐれています。このサイトでは、食材・日用品をお気に入りに登録することができて、いつも使う野菜を2クリックでカートに入れることができます。

ホットクック

調理じたいも最適化したくて、言わずとしれた自動調理くんを買いました

主に作っているのは、鍋?味噌汁?です。肉と野菜と鰹節をホットクックで煮込んで味噌を溶かします。炭水化物はうどんや白米を添えます。つまり、土井善晴の一汁一菜生活をホットクックでやっています。
鍋で作るのと何が違うのか? まず、火の通り方を気にして具材を切る必要がなくなります。ホットクックはぶ厚く切られた人参もいい感じに火を通してくれます。ですので、何も考えずに雑に切った野菜をホットクックに放り込み、ボタンを押したら調理完了になります。また、このレシピの場合、ホットクックの設定項目は加熱時間だけなため、火加減の管理から開放されます。二人分の肉野菜味噌汁を作るには、手動撹拌有りモード二十分の設定をするだけで美味しくいただけます。

読書習慣

知識がないと考えても効率悪いのでは?と考え、毎日本を読むようになりました

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Pink fuwa cat

常日頃から社会や人間の行動の構造を想像する遊びをしていたのですが、知識がないと考えても大した結論が出てこないことに気づきました。「こんなこと過去の人が既に考えてるでしょ」問題ですね。
私は複数の本を並列で読んでいて、風呂では難しめの本を読みます*5。眠いときは平易な本を読みます。なぜこんなことをするのかというと、環境や体調によって読める文章と読めない文章があるためです。人文科学の専門書を眠いときに読むことはできません。対談形式の本や小説、入門書はMPが減っているときでもスムーズに読み進められます。
他にも業務中に技術書を読む習慣があります。技術書は業務でしか読まないようにしていて、私生活では専門外の教養を深めるようにしています。というのも、ソフトウェアエンジニアとして正社員雇用され、時間管理をされている以上は、専門知識の涵養も業務といえるためです。私がフリーランスであれば話は別ですが、職場に拘束される勤務形態である限りは業務時間を使って勉強をします。別に計算機科学の勉強が嫌いなわけではなくて、むしろ興味はあるのですが、時間管理されていることへの反発心に基づくポリシーです。
本を読むときは必ず線を引きます。線を引くのは「オッ」と思った考察や、中心的な問い、そのうち引用しそうな知識などです。線を引いたらページの右上に✔を書いてドッグイヤーの代わりにします。線を引くとどんないいことがあるのか?第一に、本に対して積極的な姿勢で読むことができます。第二に、将来読み返す自分に目印を提供できます。本を読んでしばらくたつと、たいてい何が書かれていたか忘れてしまいます。忘れてしまうことは仕方ないので、忘れても大丈夫なように、その時感心があること、思いついたことを書き留めておくと、将来の自分の助けになります。じっさいに、数ヶ月たってから本を読み返すとき、何も書き込まれていないとまた一から読み進めたりがんばって思い出す必要がありますが、書き込みが残っているともう一度読みたい文章をすばやく見つけることができます。
線を引く習慣と電子書籍は相性が悪いです。というのも、傍線も読書メモ、本のコンテンツ(文章)もプラットフォームが所有していて、ユーザは本を借りているだけだからです。プラットフォームが倒産したり、サービスが終了したらぜんぶ失われてしまいます*6。その点、物理的な書籍は強くて、災害・事故が発生しない限りは一生持っていられます。なので、私は大事な本を物理的に所有して、そうでない本を電子書籍で読むようにしています。
大事な本とはなにか? 漫画なら流し読みや表紙の絵柄を見るだけで、面白そうかどうかスクリーニングができます。ところが、活字の本はじっくり読み込まないと、価値のある議論をしているかどうかすらわかりません。前半の議論がおもしろくても、結論へかけて雲行きが怪しくなる本もあります。このように、本は最後まで読まないと価値が測れません。ぜんぶ読み終わって結果的に大事な本になります。なので、「大事な本を物理的に所有する」というポリシーには少し嘘があって、大事になりそうな本を物理で買う、ということになります。読む前に本の価値を推測する方法*7はいくつかあります。序章を読む、目次を見る、他の本からの引用関係を知っておく、解説を読む、など。専門分野に精通すればするほど、予測があたりやすくなります。序章を読むのも大事で、序章には筆者の問題意識が書かれています。問題意識に共感できなければ、その本を読んでも楽しくないので、今は読まないでおくのがよいです*8。問題意識が理解できたら、抽象的すぎる問題が打ち立てられていないかチェックします。「自由とはなにか?」のような抽象度の高すぎる問題は解けていないのに解けたかのように主張することがあるためです*9。問題は具体的に定義されていると、現実的なバランス感覚で答えが示されます。
自分にはどんな問題意識があるのか? 意外に思うかもしれませんが、自分でもよくわかってないことが多いです。人に言われたら自分が気にしていることに気づいた、とかよくあります。これは仕方ないことなので、とりあえずなんとなく興味が持てる分野の入門書を読んでみるのがおすすめです。入門書を読んだら入門書が参考にしている本を読みます。つまり、入門書を起点として本のネットワークに分け入ることになります。本から本へ移動するときは、自分の興味を大事にしましょう。「〜の分野をやるには〜の本を読まなければならない」という意識にかられる*10必要はなくて、興味に従って渡り歩いているうちに、そういった本を読む必要性に自分で気づく日がきます。
既に専門性を持っている人は、専門分野の興味を深めるだけでなく、専門外の領域へいってみるのがおすすめです。専門外の教養が、自分の専門や仕事と思いもよらない繋がり方をすることがあります。この繋がりは、役に立ってはじめて気づくので、事前に予知することができません。また、専門分野を掛け持ちできたら、珍しい人間になれるという利点もあります。複数の専門分野をまたいで評価するランキングはないので、上位互換の他人が出てきにくくなります。狭い専門分野でトップを取らなければ、という強迫観念から開放されるかもしれません*11

だいぶ長くなったのでまとめます。

  • 本を読むことはおすすめな生活習慣です
  • 本を読むときは線を引きましょう
  • 大事な本は物理媒体で所有しましょう
  • 読まなければならない本はありません、自分の興味に従って本を読みましょう
  • 専門分野以外の領域に目を向けると生存競争で勝てるかもしれません

投資

労働だけに賭けるのも怖いのでNISAをはじめました

sbiでETFを自動定期買い付けしています。長期投資で配当が主目的、値上がりがおまけです。ジュレミー・シーゲルの「株式投資の未来」を読みました。大きな額を投資していないうちから十ドル以上は配当をもらっていて、銀行預金の感覚からするとびっくりします。もちろん先週*12の相場のような下落リスクはあるので、余剰資金を投じるにとどめて一発逆転を狙わないことが重要でしょう。仮に私が全財産を投じていたら、あの暴落で狼狽売りをしていた自信があります。億単位の資産を持っていない限りは、労働のほうが効率よく稼げるので*13、あくまでリスク分散として金融資産を持つのがよいように思います。

資本主義経済の理解

今の所の理解を述べます*14

企業は株式や債券、銀行を通して資金を調達します。企業が資金を借りると利子をつけて返済します。なぜ、企業は利子を払えるのでしょうか? 企業が商売して利益を生み出すからですね。その利益が原価、管理費、人件費を差し引いても利子を支払えるくらい大きいということです。もし、利子を払えないような事業であれば長期的には倒産しますね。長期的に存続する事業は利益が重要であることと、資本主義経済に出回る余剰金(利子)は企業部門を最上流としていることを示しています。つまり、ある一単位の資本投下を行ったときに得られる利益は企業部門のほうが金融商品より大きいということです。
企業部門の利益は大きなものですが、労働者はどうやったらそのおこぼれをたくさん受け取れるのでしょうか? まず、小規模で利益率が低い業は避けたほうがよいでしょう。持続性がありそうにみえません*15。また、資本が少ないのに利益率が低いと人件費に割ける金額は少なくなります。この意味において、長く続いてきた大企業を志向するのは合理的な行動なのかもしれません。
では、利益率が持続可能な水準だとして、給与を上げるにはどうしたらよいのでしょうか? 現実は複雑なので、私ははっきりとした解を持ちません。経営者としても、下方硬直性のある給与を容易に上げることは好まないでしょう。労働市場での需要を高めると給与が上がるという話もありますが、古典経済学で想定されているほどシンプルな労働市場があるようには見えません。
ひとつだけ希望があるとすれば、現在の知識労働は属人化が絶賛進行中ということです。現代において、生産手段は知識労働者が半ば独占しているといってもよいように見えます*16。そこで単純に考えるならば、知識=生産手段をより多く持つことが時給を上げる手段になります。一部の人たちは、知識をもった労働者がいないと事業が立ち行かないことを認識していないように見えるので、近づかないようにしましょう。そういうことを認識している人の元でならば、知識の所有が給与交渉の材料として機能します。したがって、知識*17を個人に蓄えていくことが、個人としての利益率を上げる戦略になります。
これが、私が労働も重視しつつ読書を大事にする背景です。

今年見つけた課題

体調管理

体調も効率化の制御下におきたい現代人の精神病にかかっています

なんとなくだるいことが増えてきましたが、原因はまだわかりません。代謝がなんちゃらかもしれませんし、冷え性の可能性も。だるいと読書もコーディングも捗らないので困ることが多いです。だるい時は、SNSをだらだらと眺めることしかできません*18。緊張と弛緩をバランスよくやっていくことが大事とされており、弛緩しようとしている体調をだるいと感じているのかもしれません。リラックスしたいのにSNSを見るのは弛緩に繋がらないような気もします。さいきんのSNSは特にS/N比が悪いので、見ない時間を増やしたいところです。

趣味実装の習慣

生活を効率化するシステムを実装したい

"Done is better than perfect."を趣味実装だとできない問題。趣味なので趣味にしては過剰設計を目指してしまう*19。システム構成を欲張ってしまう。結果、下回りを作っているうちに何をしていたか忘れてしまう……。趣味だからこそ最小の労力で最大の効率化を、趣味実装時間を含めた全体最適化を目指すべきなのかもしれません。世に存在しない、いいアイデアはあるので、とりあえず動くものを作りたいです*20
昨年完成させたものは一つだけあって、レシートOCRくんです。Electron + React + TypeScriptで作りました。手を付けてから一年くらいかけて、エイヤッとやって完成させました。Reduxを使わなくても状態の管理がスケールすることを示したかった && フロントエンド設計の実験場 でした。きれいに書けたのですが、野生の勘で設計と実装をしたので気になる方はコードを読んでみてください。ブログ記事で説明をしようかなと思った時期もありましたが、やる気がありません。Alminに大きな影響を受けていますので、業務で似たことをやる場合はAlminに依存するとよいかもしれません。


文章うまくなりたい問題

この長文はそれなりの時間をかけて推敲していますが、あまりこなれた文章で出すことはできなさそうです。そもそも、私は理系カリキュラムをとおして、文章を書く訓練を受けたことがないような気がします。みなさんは、なんとなく文章を書けているようにみえますが、どうやっているのか。みなさんは、文豪ですか?
文章には骨と肉があり、骨が伝えたい内容、肉が読みやすい表現といえるでしょう。骨が一番大事なのはそうなのですが、肉のスキルが語彙や訓練に依存しているような気がします。骨も一発で書くのが難しくて、半ば無意識に言葉を吐き出しているうちに、骨が見えてくるのかもしれません。この文章も無意識に吐いた段階*21*22*23で妻にレビューしてもらいボコボコにされましたが、自分が何が言いたいのかを把握して骨だけは作ってからレビューしてもらうと効率がよさそうです。肉については訓練しかありません。つらい。
来年はもうちょっと量を書いていこうと思います。

まとめ

いろいろやってきて収穫もありました。課題もまだまだあります。効率厨としてさらなる全体最適を目指しますので来年もよろしくお願いいたします。

おまけ

今年読んで本当によかった本を紹介します

ジークムント・バウマン 「リキッド・モダニティ」

後期近代*24において個人が構造的に不安になることを示しています。

エーリッヒ・フロム 「自由からの逃走」

いかに個人が自己欺瞞にとらわれやすいか、自己欺瞞にとらわれるとどんなパーソナリティになるのか。

宮本常一 「忘れられた日本人」

明治後期の農村の生活。

橋爪大三郎いろいろ

橋爪大三郎先生は、教養が深く、それでいて本質をついたわかりやすい説明をしてくれます。

 

以上です。

*1:常に

*2:1984年の二分間憎悪の十分版です、名前はてきとう

*3:私は就寝前に十分間英語を聞くようになりました

*4:EuroTruckSimulatorをやっていました

*5:湯船は血行が良くなり、集中を乱すものがないので最高の読書環境

*6:特に、インターネット企業とEU圏知識人の対立が激化している様子をみると、私にはAmazonの永続性が信じられない

*7:「本を読む本」に書かれています

*8:知識が増えたら問題意識に共感できるレベルになるかも

*9:こんな問題を一冊の本で解き明かせたら天才の所業です

*10:外圧に強制されて読んでも楽しくないのでやめたほうがいい

*11:私は開放されました

*12:2018/12/25

*13:400万/年稼ぐには、収益率3%の場合1.3億の人的資本=労働能力が必要なのに対して、金融資本が1.3億を超えている人は多くないため

*14:間違っていたら正しい説明を教えてもらえると嬉しいです

*15:大規模で利益率が低いのは話が別です

*16:知識がないとできない業務大量にありますよね

*17:暗黙知も含まれます

*18:常になにかをしていたいと思う効率厨体質が間違っている

*19:職業柄、どうしても長期運用の効率性が頭によぎる

*20:趣味webサービスの運用ほどだるいものもないので、完全に個人用でやります

*21:これが手癖で書いていた段階で、デッサンでもコーディングでも手癖は禁忌

*22:文章を書くうえで全体像を掴む訓練が必要

*23:紙で自己レビューするとディスプレイで見るよりも批判しやすい気がする

*24:社会学ではポストモダンとは言わずに、近代が深まっていると考えます

 大学院生のとき、「自分の問いを立てて研究しろ」と指導されていました。当時はわけがわからず、あまり興味のない研究テーマを嫌々遂行して学位を獲得しました。
 今、「問いを立てる」ために何をすれば良いかがわかってきました。答えは「知識を増やすこと」でした。好奇心のつよい人であれば、なんとなく興味の惹かれる分野が曖昧には存在するかと思います。しかし、問いは具体的でなければなりません。具体的でない問題は決して解けないためです。問いを具体的にするためには膨大な知識が必要で、当時の私に足りないものは勉強量なのでした。
 ですが、勉強*1の量をこなすためには興味が必要です。興味のない勉強はやっても意味がないか、まだその時点では必要ないものです。資格を取得することが目的であれば話は別ですが、興味につられて行う勉強は自分が必要だと確信してやるものです。
 興味はあるが何を勉強したらよいかわからない問題もあります。本来の大学の師弟関係はこの問題のためにあったのでしょう。今でもこうあって欲しかったのですが、私を指導していた教員たちは無自覚に勉強してきた人たちでした。
 二十歳くらいでこのことを知っていたら、もう少し楽しく研究できたのかもしれませんが、現代の環境に投げこまれた平凡な学生としてはこんなものなのでしょう。

 

以上がTrickleに書いた内容ですが補足。

 

 十七歳やそこらで建てた漠然とした興味が、じつは現実の自分と乖離した願望だったケースがあります*2。じっさいに、大学に入ってから転学部をする人もいますし、知識が足りない状況での学科選択なんて間違って当たり前です。その意味において、教養部(教養課程)のシステムは合理的だと思うのですが、なぜかなくなってしまいました。専門分業された社会へ専門家を生産してゆく組織としては非効率だったのでしょうか。

*1:世間で使われる<勉強>は、興味以外の目的のために必死になって知識を詰め込むことのイメージが強いため、安易に勉強という言葉は使いたくない

*2:自分の欲求を自分自身で把握してるだなんて考えは欺瞞です

平日にカートを育てて土日で受け取る

  1. 醤油など(野菜、肉、なんでも)がなくなりそうになったら西友ネットスーパーのカートに突っ込んでおく
  2. 金曜日か土曜日に最終確認をして発注する
  3. 受け取る

Amazonも同様。平日に思いつき次第カートに突っ込んでおいて、週末に受け取るサイクルを作ります。

 

西友ネットスーパー

西友ネットスーパーは最高のサービスです。食材の質が高く、値段も安めです。なお送料はかかります。西友ネットスーパーのおかげで、弊家庭ではスーパーに寄ることがなくなりました。

 

ライフハックみたいな記事ばかり書いてますが、意図せずそうなっています。わたしは全体最適化が趣味……。

WH-1000X M2 🔜 WH-1000X M3

買っちゃいました。

背景

 WH-1000X M2 / M3というのは、SONYノイズキャンセリング機能つきBluetooth接続ヘッドホンです。仕事でノイズキャンセリング環境が欲しかったので、WH-1000X M2を持っていました。

 これを妻にも体験させたところ、妻はこのヘッドホンをたいへん気に入りました。妻はフランス語とフレンチポップのオタクなので、発音がよく聴こえることが重要なのです。あと、聴覚過敏なので、高音域重点でないほうがよいとか。

 妻はノイズキャンセリング機能は不要*1だったのですが、主観音質と装着感を総合的に評価したところ、二万円代のBluetooth接続ヘッドホンでは要件が満たされなかったようです。

 わたしはWH-1000X M3のことが少しだけ気になっていました。しかし、既にWH-1000X M2を持っており、メルカリで売りさばくのも面倒だったので買うことはないだろうなと考えていました。ここで相互の利害が一致し、わたしがWH-1000X M3を新規に購入し、いままで使っていたWH-1000X M2を妻に安価でゆずることになりました。*2

 

差異

二名による主観評価をMaître GimsのBrisé (Pilule Bleue)という曲*3に対して行いましたが、顕著な違いが認められませんでした。もしかしたら少し良くなっているのかもしれませんが、素人には差異として認知できませんでした。

装着感

わたしにとっては向上しました。

左がWH-1000X M3で、右がWH-1000X M2です。

左のほうが頭頂部のパッドが厚くなっています。頭蓋骨の横幅が細めの人にとっては、側圧がやさしくなりました。

また、装着時に感じる重さが軽くなりました。20g軽量化した影響か、パッドの設計なのか。

UI

大きく変わっていません。ジェスチャー操作を行う面の素材が「ざらざら→つるつる」へと変化しました。ジェスチャーの意味は変わっていません。電源、NCモード切り替えのボタンの形は変わりましたが、機能と配置はそのままです。

ケース

すこし大きくなり、ケーブルをいれる小部屋ができました。かなり嬉しい機能追加です。充電ケーブルと有線接続用のケーブルをいれることができます。有線接続を強いられる、たとえば飛行機によく乗る人にとっては便利になりそうです。

充電ケーブル

USB 2.0 Micro BからUSB 3.1 Type Cに変わりました。500億点。

まとめ

  • 音は相変わらずよいが、あまり変わってない
  • 装着感が大きく向上した
  • ケースにケーブルが入るようになった
  • USB 3.1 Type C!!!!!

*1:ノイズキャンセリング機能の逆位相環境音を聞き取る能力の持ち主で、圧により耳が破滅するそうです

*2:共働き家庭なので独立会計なのです

*3:フレンチポップのイケてる声を出すおっさんの最高の楽曲

iPhoneとヘッドホンのBluetooth音楽体験をまともにする

 以上。

 

背景

 iPhoneBluetoothヘッドホンで音楽を鳴らすときに、AACというコーデックを使います。Androidの場合は、Sonyの作ったLDACとQualcommの作ったapt-X一族が標準(要出典)です。現代のBluetoothヘッドホンはAACに加えてapt-Xに対応したものがあります。Sony製品であればLDACも標準搭載でしょう(たぶん)。

 なにが問題かと言うと、AACで変換された音楽、LDACとapt-Xよりも音質*1*2が劣ります。せっかく高いヘッドホンを買ってもなんだか曇った音でお気に入りのプレイリストを流すことになります。Apple製品にLDACあるいはapt-Xの実装が入る様子は見られません。

 LDACかapt-Xで再生したくないですか??? 私はどうしてもAACから脱却したかったのです。というわけで、冒頭のtweetがその解です。別解として「LDAC対応のAndroid(5〜10万円)を買う」「ストリーミング再生サービスの利用を諦めてWALKMANを買う」があります。これはたいへんですね。 

 この製品は、「再生機器に挿してヘッドホンとのBluetooth通信を中継してくれる君」です。この人、BT-W2くんがApt-Xに対応しています。iPhoneとの接続は「Lightning to USB Camera Adapter」を使います。これはAmazonだと偽物が出品されている?ほんまか?という噂があるので、ヨドバシかなにかで買うとよいでしょう。合計7千円くらいです。

得られたもの

 じっさいに音がよい(主観)です。ほんとうです信じてください。。。

 高温域が以前より聴こえるようになりました。英語の発音を聴き取るのにも重宝しそうです。遅延や音が切れたりといったこともありません。

 また、「ヘッドホンの接続デバイスを変えるときに、ソフトウェア操作がいらなくなった」利点も発生しました。なぜなら、BT-W2くんとペアリングされているので、USBを挿したらそのデバイスの音がなります。便利ですね。物理世界のUIは最強。

人によっては困ること

 ヘッドホン側に音量制御機能がついていないと、音量が変わらないらしいです。どんな体験になるのかはよくわかりませんが。

まとめ

  • Apple製品とBluetoothヘッドホンの組み合わせは音に難がある
  • BT-W2くんあるいは同様の製品で解決ができる
  • Bluetoothつなぎ直し操作が楽になる

3つ目のメリットが副作用にしてはよい体験だったので、Androidユーザの方にもおすすめです。

*1:宗教・勘違い・主観です

*2:音質とはなんなのか???

毎日10分だけ家を片付ける行い

(別名2分間憎悪)

  • 毎日10分間だけ家の片付け、「扇風機をしまって加湿器をだす」といったルーチンでない家事を行います
  • 例外はありません、10分だけ捻出します
  • ルーチンではないが、いつかやらないといけない家のタスクなら何をやってもよいです

背景や問題

 我が家は共働き家庭です。家事は可能な限り自動化しており、食洗機とルンバ、衣類乾燥機があります。食器や洗濯物の処理、掃除は問題になっていません。ですが、それでも細かい雑事が溜まって家が散らかってゆきます。例えばAmazonの段ボールがリビングに放り出されているとか、本を出したままテーブルに放置しているとか。几帳面な人だけならば、問題にならないでしょう。思い立ったらすぐに片付ける、ものを使ったらすぐにしまうのが最強の戦略です。なので、この問題はどちらかというと雑な性格の人向けのものです。 

この方法の詳細

 家が散らかって耐えられなくなってから大掃除に着手した経験はありませんか? 夏休みの宿題最終日問題ですね。十数年生きても毎日少しずつタスクを片付ける習慣はむずかしいものです。ですが、「毎日少しずつ手をつける」方法は一般的に強力です。一発逆転は持続性がありません。また家の散らかりに発狂するのを待つだけです。

忘れずに片付けを開始する方法

 TodoリストでもGoogle Homeでも、あるいは人間でもよいです。うちの場合は私が忘れずにジョブを発火させられる性格なので人間の管理で成立しますが、Google Homeに呼びかけてもらうのも便利な気がしています。問題は「声をかけるタイミングを判断する」のが機械にとっては難しいタスクなことです。やんごとなき事情によって、毎日同じ時刻には実行できないことはよくあります。でも、時間をずらしさえすれば10分間捻出するのは容易だったりもします。ですので、PCやスマホの操作をせずに「あとでやる → 通知」のリマインダ設定ができるUXがよさそうです。

必ず10分で終える

 片付けに熱中して30分やってはいけません。ルールは厳格に運用するのが長期的に楽です。また明日の10分で続きをやりましょう。重めの片付けタスクであっても、1週間後にはすべて片付きます。

一人でやらない

 不在や体調不良でない限りは一緒にやるのがよいです。この方法は毎日の片付けを儀礼化することも意図しています。

 

ちなみに

  • 我が家では私が「2分間憎悪の時間です!」と叫んで片付けが開始されます