風呂で本を読むと捗る。
- 無音
- 電子機器を持ち込みにくい
- インターネットも持ち込みにくい
- 本と自分しかない環境
- 全身が温かい
- 血流がよくなる
- つまり頭がよくなる
という条件によって、冴えた頭で没入して読書を行える。疲れていてもしばらくすると頭がよくなってくる。
ひとたび湯船の外に出ると、脆弱な精神によって何らかのインターネット端末を触ってしまうので、唯一の読書環境にして最高の読書環境になっている。
もともとは、最高の睡眠を得るためにしっかりと湯船に浸かるようになったのだが、思わぬ副作用も得ることができて読書生活も最高になった。
じつは風呂での読書を始めるまでは、本が濡れることを恐れていたのだけど、意外なことに全然濡れないし蒸気で本がフニャることもない。寝落ちしたら話は別だろうけど、寝落ち風呂は体調も壊れるのでもっと困ったことになる。
ただし一つだけ問題がある。10分も読書をしていると発汗がすごくて読書どころではなくなってしまうのだ。已む無くタオルを持ち込んで汗を吹きながら読書をすることもある。面倒である。ただ、興が乗らなかったら読書を10分で打ち切ってしまうこともあるので、身体がじゅうぶんに温まったサインとしても使える。
こんなふうにインターネットを使えない環境に拘束されるといいことがたくさんあるように思える。
によると、戦前の百姓たちは時計もラジオも持っていなくて、時計を意識しない生活をしていたそうだ。
われわれも時計やスマートフォン、PCから開放されて生活できたらよさそうだが、その試みが続いたことがない。それほどまでにインターネットを通して社会と繋がることはわれわれの生活と密結合をしており、悲しいことだなぁと思う。