しゅみは人間の分析です

いらんことばかり考えます

チームの英語レベルに変数名の多様性が律速される

チームの中のある人がたくさんの単語を知っていても意味がない。他の人がコードをメンテナンスするときに、一読してピンとこない単語でコードが書かれていても、生産性が下がるだけである。

残念ながらプログラミング言語は英語のサブセットな側面もある。社会に存在する業務、営為を表現するにはたくさんの語彙を細やかに使い分けるのが当然だ。しかし、われわれは日本語話者であり、相当の訓練を積まない限り細やかな使い分けをできるレベルには至らない。

もちろん、チーム全体で教育を行い、いま作っているシステムに関連する語を勉強していく方策もある。しかし、多くの現実のチームでは義務教育に毛が生えた程度の英単語が共通認識だろう。

理想的には、日本人は日本語でプログラミングをすべきである。変数名もクラス名も日本語にする。処理系によっては実現可能なのだが、日本語入力でかな、英数を切り替えるのが面倒な問題がある*1プログラミング言語からかっこなどの記号を排除することができないためだ。一部の入力メソッドではこの問題を解決できるかもしれない。しかし、その日本語入力メソッドを浸透させるよりも、じっさいに日本語でコーディングをする、それを多くの人に認めさせることのほうが困難だろう。

*1:予約語の問題もある